人生は壮大な物語

スピリチュアル
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人生は、生まれてから死ぬまでの

壮大な物語です。

 

ジェットコースターのように

急発進したり、急降下したりして

スリリングな人生をおくる人もいれば

静かな湖面のような穏やかな人生をおくる人もいます。

 

私は人生は自分自身が創作するのだと思っています。

人生がどのように展開していくかは

起こった出来事を自分がどのようにとらえるか

変わってくるからです。

 

特に大きな出来事もなく

平穏な人生を全う出来た人でも

「つまらない人生だったな」

と感じる人もいるでしょうし

「お陰様で平穏無事な人生を過ごすことができた」

と感じる人もいます。

 

私の友人で、何もかもに恵まれている人がいます。

本人は美人で学生時代からモテモテ

ご主人は高学歴、高収入

やさしくて、思いやりがあって、何でも手伝ってくれるそうです。

かわいい子供二人にめぐまれ

家族全員健康

 

あるとき、彼女と話をしていたらこんなことを言いました。

「私、今度生まれ変わったら冒険家になりたいの。

今の人生は確かに幸せかもしれないけど

平凡すぎてつまらないから」

私はそれを聞いてびっくりしました。

彼女ほど恵まれている人はなかなかいないとおもっていましたし

彼女自身も満足していると思っていたからです。

 

私はその時に彼女自身がどれだけ恵まれているか

こんこんと説明しました。

言うまでもなく彼女は自分が恵まれた状況にいることは

分かっているのですが

その「現状」にずっとい続けると、それが当たり前になり

波風たたないその「ぬるま湯」が

どれだけありがたいかに気づけなくなってしまっているのです。

 

例えば、病気を一度もしたことのないひとに

「健康ってすごくありがたいんだよ」

とどれだけ説明しても、恐らく理解できないでしょう。

病気の苦しさを味わったことがないからです。

 

風邪を引いたことのないひとに

風邪の症状の苦しさを伝えたところで

実際に体験したことがないので

どれだけつらいかは分からないのです。

 

一方で苦労が絶えない人は

自分が苦労を経験しているので

人の苦労や痛みが人一倍分かる人になります。

つまり平穏無事に暮らしてきた人に比べて

共感できる心や慈悲の心をもつチャンスが与えられるという事なのです。

 

そう思うと、一見不幸に見えたりするこの人生の「ゆらぎ」

私たちの考え方や物の見方を変えるきっかけにもなる

人生にとってかけがえのないスパイスになっていると気づきます。

 

起きた出来事にどのように意味づけをするかー

それがその人の人生を創っていくのです。

ネガティブな面ばかりにフォーカスするのか

ポジティブな面に気づくようにするのか。

 

最終的にはどの人も貴重な人生物語をつむいで

あの世へと旅立つのです。