学校でも職場でも
どこにでも嫌な人っていますよね。
不思議なのですが、
そこにたった3人しかいなくても
何故かそのうちの1人が意地悪だったりします。
私も職場を変えるたびにそういう経験があり
「どうしてどこへ行っても
必ず1人は嫌な存在がいるのだろう?」と
不思議に思っていました。
もちろん、その意地悪な人が
必ずしもずっと意地悪なわけではなく
あるきっかけから仲良くなるか、
意地悪ではなくなることもあります。
そういう時は必ずその人に対する
見方を変えたときにおこるのですよね。
例えば、いつも口やかましく指示してきた先輩にたいして、
「きっと、あの人はああいう言い方しかできない人なんだ。
でも、口やかましくても言ってくれるだけましだよね。
それよりも無視されたら、どうしていいか分からないし
その方がよっぽどつらいもの。」
こんな風に、
ただ、「あの先輩は私に意地悪を言ってくる」
と勝手に決めつけてしまうよりは
相手のことを違う角度から見てみると
不思議とその人に同調できるようになるのです。
また、その意地悪な人がいるおかげで
他の人達が「自分に意地悪しないこと」にたいして
ありがたく思えてきます。
特に親切にされるわけではなくても
意地悪されない=普通に接してくれる
ことだけでもありがたいと思えるのです。
私達は比較することで
自分がどんな状態にいるのかを知ります。
よく言われていることですが
自分が高い所にいるのか低い所にいるのかは
比べるものがないと分かりません。
身長150㎝の人が180㎝の人と比べれば、低いですが
130㎝の人と比べれば高いです。
意地悪な人がいるおかげで
意地悪しない人たちがいい人に思え
ありがたく感じる。
そう考えると、意地悪な人は
私たちの感謝の気持ちを思い出させてくれる
ありがたい役割を引き受けてくれている
「いい人」なのだとも思えませんか?